算命学と四柱推命の違い(相性診断の具体例つき)

算命学と四柱推命は、どちらも中国の古代思想をもとにした命理学です。ともに十干十二支と陰陽五行を使い、 生年月日(年・月・日・時刻)から命式(めいしき)というチャートを作って読み解きます。 命式をどう読むか、何に活かすかの違いが、それぞれの個性を形づくっています。

四柱推命は「流れを読む占い」

四柱推命は、生まれた年・月・日・時刻の四つの柱を立てて命式を作り、そこに現れる運の波を カレンダーのように追っていくのが得意です。命式から大運(10年ごとの流れ)流年(年ごとの運勢)を細かく割り出し、時期の良し悪しを判断します。 そのため「いつ結婚の縁が強まるのか」「来年は転職に向くのか」「今年は攻めか守りか」といった タイミング重視の相談に強みを発揮します。

青年期の社会運は月柱、晩年の展開は時柱…といった具合に、柱ごとに示す領域を読み分けていくため、 未来予測の色が濃く、人生の道筋を先に把握したい人に向いています。

算命学は「設計図を読む学問」

一方の算命学も命式を使いますが、重視するのは人が生まれ持った設計図です。 命式に現れる五行(木・火・土・金・水)のバランスや陰陽の偏りを分析し、 性格傾向・適性・人間関係のパターンを整理します。未来を当てるというより、 「どんな場面で力を発揮しやすいか」「どんな環境だと無理が出やすいか」を見抜き、 選択や行動を最適化するためのフレームワークとして使うのが算命学です。

とくに命式の中心にある日干(日主)は、その人の核となる性質を表します。 そこに年・月・時の柱がどう作用するかを重ねていくことで、仕事の向き不向き、人との関わり方、 つまずきやすいパターンまで立体的に見えてきます。四柱推命が「流れ」を重視するなら、 算命学は「土台と構造」を重視している、と言えるでしょう。

相性診断の具体例(算命学)

算命学が実力を発揮する分野のひとつが相性診断です。二人の命式を見比べ、 五行や陰陽の組み合わせが互いにどう作用するかを読み解きます。

例えば、ある人の命式にが多いと、情熱的で積極的、思いをはっきり伝えるタイプです。 ただし火が強すぎると感情が先走り、相手を圧倒して摩擦が起きやすくなります。 一方で、別の人の命式にが多いと、落ち着きがあり受容的。相手の気持ちをよく汲み取り、 状況に応じて柔軟に対応できる性質を持ちます。

この二人が関わると、火の人は水の人によって過剰な勢いがやわらぎ、暴走しにくくなります。 同時に、水の人は火の人から良い刺激を受け、静かすぎる性質に温かみと行動力が加わります。 こうして不足を補い合う関係が生まれ、長期的に安定したパートナーシップを築きやすくなる―― これが算命学の相性診断が示す、実生活に役立つ読みの一例です。

重要なのは「相性が良い/悪い」で終わらせないこと。算命学では、 どこがぶつかるのか/どうすれば調和できるのかまで言語化できるため、 恋愛・夫婦・ビジネスなど様々な関係で具体的な改善策に落とし込めます。


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